2015年12月8日火曜日

第8回自然公園研究会「山岳地・トレイルの協働型管理を考える」

第8回自然公園研究会(共催:北海道大学)の開催概要
 
<テーマ>
  山岳地・トレイルの協働型管理を考える

<日時>
  2016年2月15日(月) 13:30~17:00

<会場>
 公益財団法人日本交通公社 大会議室 ※JR「東京駅」丸の内北口から徒歩2分
 (〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル17階)
 ※会場地図 http://www.jtb.or.jp/about/map をご参照ください。
     
<プログラム内容>
・事例報告1:ボランティアの愛着と参加意欲〜北米の緑化,景観保全,アディロンダック公園などの事例から
  ロバート・ライアン氏(マサチューセッツ大学 教授)、【日本語補佐】亀井 佑矩(たすく)氏 (北海道大学大学院農学院)
・事例報告2:信越トレイルの取り組み
  高野 賢一氏(信越トレイルクラブ 事務局長/なべくら高原・森の家 支配人)
・事例報告3:七時雨山のトレイルランの運営と地域振興
  谷 彩音氏(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
・事例報告4:大雪山における一般登山者のボランティア・山に恩返しツアー
  佐久間 弘氏(山樂舎BEAR 代表)
・議論
  コーディネーター:愛甲 哲也氏(北海道大学大学院農学研究院 准教授) 
※プログラムは、諸事情により変更になる場合もございますので、予めご了承ください。
※今回の研究会は「北海道大学・間協定校交流事業」の一部として行います。 
 
<申し込み・お問い合わせ>
 参加ご希望の方は、ご所属、お名前、ご連絡先(Eメール若しくは電話番号)を添えて、
 事務局宛に2月8日(月)迄にお申し込みください。

 なお、研究会終了後、アットホームな懇親会を開催予定です。
 研究会の申込同様、懇親会への参加有無につきましてもご2月8日(月)迄に、事務局までご連絡をお願いいたします。
     
<事務局>
  公益財団法人日本交通公社 伊豆、門脇、五木田
  メールshizen@jtb.or.jp  TEL:03-5255-6125  FAX:03-5255-6077
 
※ご確認:メーリングリストへの登録について
 自然公園研究会では、Googleグループで作成しましたメーリングリスト(以下、ML)を作成しており、自然公園関係の研究者や行政関係者、公園管理者等約150名が登録されています。
 こちらのMLは、本研究会のご案内以外にも、MLメンバーからの自然公園関連情報の情報共有に利用しています。
 出席予定の方は本MLに登録させていただきますが、ご希望されない場合はその旨ご連絡ください。
 なお、今回は欠席の場合でも、MLへの登録は可能です。ご希望される場合はご連絡ください。

2015年11月5日木曜日

国際シンポジウム「東アジアの自然保護地域における協働型管理の課題」のおしらせ

国際シンポジウム「東アジアの自然保護地域における協働型管理の課題」

主催:環境研究総合推進費 課題番号4-1407:代表 土屋俊幸(東京農工大)

★日時:20151122(日)10:00-16:30
★場所:東京農工大学 農学部 連合農学研究科棟 4階第2会議室
参加費:なし *事前申し込み不要

<プログラム> *使用言語:英語

1(10:00-12:00
1.開会挨拶
2.講演1  「韓国国立公園における協働型管理」
       韓国国立公園局  Lee Yong Kyu氏 
3.講演2  「台湾における農村景観保護地域の計画と管理」      
       国立東華大学准教授 Kuang-Chung Lee

2(13:00-14:45)
4.講演3   「モンゴルの保護地域における協働型管理」        
      モンゴル国環境省 Orgil Batsukh
5.講演4   「わが国の国立公園における協働型管理運営」
     北海道大学大学院准教授 愛甲哲也
6.資料紹介 環境省自然環境局国立公園課

3部(15:05-16:30
7.パネルディスカッション
   パネリスト:全講演者
   コメンテーター:マレーシア工科大学教授
              Amran Hamzah氏                            
   コーディネーター:国際教養大学教授 熊谷嘉隆
8.閉会の挨拶


*なお、当日は、日曜日ですが、特別の催事があるため、大学内の食堂は12時−14時のみ営業しています。ただし、混雑が予想されることから、各自昼食等ご持参いただくことをお薦めします。会場は食事のために開放します。

問い合わせ先:東京農工大学大学院農学研究院 国立公園推進費プロジェクト 
E-mail: np4_1407@cc.tuat.ac.jp (担当土屋・宮坂・林)


2015年11月3日火曜日

森林学会全国大会公募セッション「観光とレクリエーション」のお知らせ

今年の3月は北大で開催されました日本森林学会全国大会での公募セッション「観光とレクリエーション」では,多くの発表とご参加をありがとうございました。引き続き,第127回日本森林学会大会2016年3月27日(日)〜30日(水)神奈川県藤沢市の日本大学生物資源科学部でも同様のセッションを開催します。

大会参加の申込み、研究発表の申込みの専用サイトがオープンしましたので,発表・参加を希望される方は,下記の期日をお忘れなきよう,お申込みよろしくお願いいたします。研究発表を申込みされる方は、2015年11月19日(木)17:00までに、下記学会ウェブサイトにアクセスし、専用サイトにて登録を行って下さい。今年は,口頭発表に加えて,ポスター発表も募集します。
http://www.forestry.jp/meeting/meeting127/registration.html

2015年11月19日 17:00 研究発表する場合の参加申込み及び参加費支払いの締切
2016年 1月14日 17:00 大会参加のみ(聴講のみ)の場合の参加申込み及び参加費前納の締切
2016年 1月14日 17:00 学術講演原稿の提出締切(研究発表する場合のみ)

公募セッション
T4. 観光とレクリエーション Tourism and recreation
本公募セッションの目的は、近年の観光やレクリエーションに対する社会的な注目を反映し、これらについて議論できる場を部門レベルで設定し、研究交流の促進を図ることにあります。扱う対象は森林だけでなく、自然保護地域や自然公園、都市公園、景観、野生動物など幅広い対象を想定しており、観光やレクリエーションという文脈の下、様々な学問分野の研究発表がなされることを想定しています。観光とレクリエーションはこれまで風致部門においてキーワードレベルで扱われてきましたが、コーディネータは以下のような理由から部門レベルとして扱う必要であると考えています。1)林業が名目GDPに占める割合は0.1%に満たないのに対し、観光業は5.0%を占めています。自然地域での観光がこの値すべてに関係している訳ではありませんが、かなりの部分で関係していることは確かであり、社会的・経済的な影響やカバーする内容の広さから考えて部門レベルで扱ってもおかしくありません。2)全国の大学で観光関係の学部が新設されており、そこには森林学会に所属している研究者も数多く教員として採用されています。そのような研究者あるいはそこに所属する学生が発表する場を設けることが求められています。3)これまで観光やレクリエーションに関する発表は、主に風致部門で行われてきており、「環境教育」「住民参加」「ガバナンス」に関わるような発表は林政部門でも行われてきました。観光やレクリエーションは分野横断的な性質があるため、本公募セッションを立ち上げることで、観光とレクリエーションに関して総合的な議論を行うことが可能になります。本公募セッションは昨年度に引き続きの二回目の開催になります。前回は立ち見が出るほど好評だったこともあり、セッションの枠組みや会場を拡大して開催したいと考えています。多数の応募をお待ちしております。
コーディネータ:庄子康(北海道大学)、愛甲哲也(北海道大学)、久保雄広(国立環境研究所)

第127回大会で開催される公募セッションと企画シンポジウムの一覧は,大会ウェブサイトからご覧ください。
http://www.forestry.jp/meeting/
今のところ,3月29日を本セッションでは予定していますが,スケジュール調整の関係で前後する可能性もありますので,ご了承ください。
ご質問などありましたら,何なりとお問い合わせください。

--
愛甲 哲也
北海道大学大学院農学研究院
Tel/Fax 011-706-2452
tetsu@res.agr.hokudai.ac.jp
www.agr.hokudai.ac.jp/hsla/aikoh/

2015年7月2日木曜日

登山道の協働型管理をテーマにした研究会のお知らせ

東日本林業経済研究会のご案内

本年度の東日本林業経済研究会についてご案内を致します。参加を希望
される方は、下記に示すページにございます参加申込用紙に必要事項を
記入の上、7月31日までに庄子までメールにてお申し込み下さい。

●概要
 期間:2015年8月24日午後から25日お昼まで
   (1日目がエクスカーションで、2日目がシンポジウムの予定)
 場所:北海道上川郡東川町(24日宿泊先:旭岳温泉)

●シンポジウム
 日時:2015年8月25日9:00~12:00
 場所:北海道上川郡東川町(森林体験研修センター)
    キトウシ森林公園内(北海道上川郡東川町西5号北44番地)
    http://www.kazokuryokoumura.jp/
    東川町市街地までは旭川空港から車で15分、旭川からは30分、
    新千歳空港から高速道路を利用して約3時間
    https://town.higashikawa.hokkaido.jp/about/maps-and-directions.php
    ※参加者多数の場合は、会場を「第二地区コミュニティセンター
    (東川町西4号北30番地)」変更する可能性があります。
 テーマ:地域社会と自然観光資源の管理:登山道管理を事例として
    地域社会にとって観光は大きな役割を担っています。特に自然資源を
    利用した観光は、一部の地域経済においては基幹的役割を担っています。
    そのような中、過疎化や人口減少に伴い、これまで山岳会などが担って
    きた自然観光資源の維持管理に十分な手が回らなくなってきています。
    誰がどのような形で自然観光資源の維持管理を担って行くのかが大きな
    課題となっています。一方で、都市には自然資源の管理に貢献したい
    という人々もいます。実際に山を利用している大部分は都市に住む人々です。
    このような中で、自然観光資源を協働型で管理する方向性も検討されて
    います。今回は登山道管理に焦点を当てながらも、地域社会と自然観光
    資源の管理、またそこへの都市住民との関わりなどについて幅広く議論
    したいと思います。
 報告者:
    山口和男(自然環境コンサルタント・代表取締役)
    愛甲哲也(北海道大学・准教授)
    菊池俊一(山形大学・准教授)
    荒井一洋(NPO法人大雪山自然学校・代表理事/NPO法人ねおす・理事)
 座長・司会進行:
    土屋俊幸(東京農工大学)
 当日のスケジュール(予定)
    09:00~09:10 趣旨説明
    09:10~09:35 山口報告
    09:35~10:00 愛甲報告
    10:00~10:25 菊池報告
    10:25~10:50 荒井報告
    11:00~11:10 休憩
    11:10~12:00 討論
    ※討論終了後に、キトウシ森林公園内にある「東川・ニセウの森」の
     見学も行います。
 参加費:会場費一人300円を頂きます。

●エクスカーション
 日時:2015年8月24日13時
 実施場所:大雪山国立公園・姿見の池周辺(東川市街地までは車で30分)
    http://www.wakasaresort.com/asahidakeropeway/index.htm
    ※参加希望者は13時に旭岳ロープウェイ(旭岳山麓駅)の二階券売所前に
     集合して下さい。
 テーマ:協働型の登山道管理の現場見学
 参加費:
    NPO法人大雪山自然学校に案内を依頼するため、資料代1,000円を頂きます。
    現地まではロープウェイを利用して移動します。資料代とは別に、姿見駅
    までロープウェイ代往復2,900円がかかります。
    ※本格的な登山ではありませんが、登山をする服装および装備でお越し
     下さい。現地では、8月下旬に初雪が観測されたこともあります(一方で
     真夏日になることもあります)。それなりの防寒着をご用意下さい。

●宿泊と懇親会について
 現時点で旭岳温泉の北海道教育大学旭川校の大雪山自然教育研究施設と
 ロッジ・ヌタプカウシペを予約しています。前者は学生向けの宿泊施設として、
 後者は教員向けの宿泊施設として考えています。前者は食事なし(北大学生が
 中心となり共同で準備の予定)、後者は食事があります。懇親会も旭岳温泉
 での実施を予定しております。宿泊費用については別途ご連絡します。

●問い合わせ先
 庄子康(しょうじ やすし)
 〒060-8589 札幌市北区北九条西9丁目
  北海道大学農学部 森林政策学研究室
  Tel: 011-706-3342
  E-mail: yshoji@for.agr.hokudai.ac.jp

●参加申込用紙
 下記よりダウンロードできます。
 https://www.dropbox.com/sh/i7b2hz1ua8akc4v/AADU0m2J7lFtzTtF0RiiTw0Na?dl=0

2015年3月25日水曜日

5/25第7回自然公園研究会「国立公園の国際化を考える」

◆第7回自然公園研究会の開催概要
<テーマ>
  国立公園の国際化を考える

昨今、我が国の国立公園には日本人だけではなく外国からも多くの人々が訪れます。
一方で外国人目線から日本の国立公園はどのように映るのか、何が魅力で、どのような点が問題で、そしてどのような改善策が必要なのか、といった議論はあまりされてきていませんでした。
今後は訪日外国人観光客数の増加に伴い、国立公園への外国人来訪者の増加も見込まれます。
そこで今回は我が国の「国立公園の国際化・グローバル化対応」を切り口に情報共有・意見交換をしたいと思います。

<日時>
  2015年5月25日(月)13:30~17:00

<会場>
 公益財団法人日本交通公社 大会議室 ※JR「東京駅」丸の内北口から徒歩2分
 (〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル17階)
 ※会場地図 http://www.jtb.or.jp/about/map をご参照ください。
     
<プログラム内容>
・外国人からみた日本の国立公園~日本観光情報サイトjapan-guide.comを通して
  松本恵利子氏(エクスポート・ジャパン株式会社 ジャパンガイドチーム リーダー)
・外国人からみた日本の国立公園~中国の視点から(仮)
  孔 怡氏(株式会社天怡 代表)
・海外の国立公園の外国人対応策について(仮)
  高山 傑 氏(株式会社スピリット・オブ・ジャパン・トラベル代表取締役/国際エコツーリズム協会副会長)
・国立公園における外国人による利用の現状と課題(仮)
  トム ジョーンズ氏(明治大学専門職大学院ガバナンス学科 特任准教授)
・議論
  コーディネーター:熊谷 嘉隆 氏(国際教養大学アジア地域研究連携機構 機構長/教授)
  
※プログラムは、諸事情により変更になる場合もございますので、予めご了承ください。
 
<申し込み・お問い合わせ>
 参加ご希望の方は、ご所属、お名前、ご連絡先(電話、Eメール)を添えて、
 事務局宛に5月19日(火)迄にお申し込みください。
 
<事務局>
  公益財団法人日本交通公社 五木田(ごきた)、門脇(かどわき)
  メール:shizen@jtb.or.jp  TEL:03-5255-6125  FAX:03-5255-6077

2015年2月19日木曜日

「国立公園におけるトレイルランニング大会等の取扱い」に思ったこと

 2月17日(火)に新宿御苑で開かれた「国立公園におけるトレイルランニング大会等の取扱いに関する説明会」に参加してきました。会場はほぼ満員,登山関係者,おそらくトレイルラン大会の関係者,愛好者,自然保護団体の方などだったでしょうか。

 最初に内容を理解していただくために,かなり詳細に国立公園制度の説明がなされました。この機会に多くの方に知っていただくよい機会になったかと思います。

 取扱いの内容については,すでに何人かの方がブログ等で紹介されています。私が気になったのは,コース設定に特別保護地区(特保)と第一種特別地域(一特)を原則回避すべきとしている点と,モニタリングの扱いです。コース設定については,

    • コース設定に関する基本的な考え方
      • 国立公園の中でも厳正な保護を図っている特別保護地区及び第1種特別地域、それに準ずる自然環境をもつ場所は、原則回避。
      • ただし、部分的に通過する際に、植生帯への踏み出しや土壌浸食の防止措置が講じられている等により自然環境等への影響が発生しないと考えられる場合には、地域の状況に応じ判断。

となっていますが,これは私が以前より指摘しているように,特保や一特が生物多様性や希少種保全の観点から必ずしもゾーニングされているわけではないという問題を認識しておく必要があります。公園計画の課題を指摘した過去の記事および林業経済学会の論文日本造園学会の論文にその問題点の詳細は書きました。そのため,必ずしも現状の特保や一特だけが基準にできない場合もあり,他にも重要な場所が漏れている可能性があるという視点を持つべきです。ですから,「準ずる」場所も回避対象にするという表現が入っているのだとは思います。また,特保や一特であっても車道(舗装道や林道を含む)が走っている場合もあり,今回の取り扱いの対象とする道はそれらや,公園計画には指定されていない歩道も含むのかという質問をさせていただきました。これらの問題があることは,一般には知られておらず,少なくとも今回の取扱いに関係する方々には知っておいていただきたい課題だと思います。

また,モニタリングについて大会の主催者には,

    • モニタリングの実施
      • トレラン大会等の開催による自然環境等への影響について、把握している情報に応じたモニタリングを大会主催者により実施する。
      • 大会主催者の事前調査により、モニタリング対象及び地点を抽出する。
      • 大会主催者は、事前事後の写真撮影などにより影響を評価する。
    • モニタリングにより、万一環境の改変等が確認された場合は、大会主催者による原状回復を行う。

が,求められます。ただ,これだけでは,主催者の方々がモニタリングをイメージするのは難しいでしょう。実際にどういったモニタリングをすべきかという質問も会場から出ていました。環境や地域の特性によって異なるので,各公園の担当とよく相談して欲しいという回答でしたが,基本的なモニタリングのあり方や方法については,環境省として整理しておくのがよいのではと私は思っています。

 トレラン大会も含まれるアドベンチャーレースにはこれまでのレクリエーション・エコロジーの研究蓄積から,様々な懸念がもたれているのも事実で,オーストラリアでは考えられるインパクトをまとめた論文もまとめられています。これらと開催地の特性,地域の関心事も踏まえ,モニタリング項目を抽出することになるでしょう。ただ,大会のそのものか通常の登山の影響か,または環境の変化によるものかを分離するのは難しいことが考えられます。環境変化や通常のレクリエーション利用に関する長期的モニタリングと,一時的なイベント等の影響に関する短期的モニタリングを組み合わせて実施するのが妥当です。
 長期的モニタリングまで,トレラン大会主催者に担わせるのは無理があります。関係機関,団体,地元で行っていくモニタリングの中に,短期的モニタリングも位置づけて,連携していく体制づくりが必要でしょう。短期的には,走ったり,追い抜いたりすることによって,土壌侵食を加速していないか,路傍の植生を踏みつけていないか,周辺の小動物の生息は影響がなかったかなど,トレイルランニング大会等が顕著に関与したかがモニタリングのポイントになるでしょう。直前と直後に位置情報付きの写真撮影等が考えられますが,大半の影響はコース設定や開催時期の工夫で回避できるはずです。そのためにも,普段から長期的モニタリングが重要となりますが,そういったことが行われ蓄積されている公園はまだそれほど多いわけではないことも認識しておくべきです。
 登山道などのモニタリングの方法については,私も共著者となっている以下の図書が参考になると思いますが,具体的で一般の方にも取り組める方法などについてはもっと情報が必要ですね。そういった情報の収集と普及にも取り組んでいきたいと思います。
 渡辺編著:登山道の保全と管理 (自然公園シリーズ)
 敷田・森重編著:地域資源を守っていかすエコツーリズム 人と自然の共生システム
 

2015年2月7日土曜日

富士山科学研究所公開講座 「自然公園としての富士山-6」

2015年3月1日10:00−16:00
山梨県富士山科学研究所1階ホール

主催:山梨県富士山科学研究所国際シンポジウム2014実行委員会
協力 : 環境省環境研究総合推進費「接続的地域社会構築の 核としての自然地域の評価・計画・管理・合意形成手法 の開発」事業

講演「 米国アディロンダック公園における地域制公園の管理 」
アディロンダックマウンテンクラブ John D. Million
「 北米における地域制公園について 」
東京農工大学大学院農学研究院 土屋俊幸

パネルディスカッション
「富士山世界遺産」 山梨県知事政策局 市川満
「世界遺産 屋久島の管理~現場から見た奇妙な状況 」(有)屋久島野外活動総合センター 小原比呂志
「 小笠原と知床・世界遺産の協働型管理 」環境省自然環境局 生物多様性センター 中山隆治
「 山と渓谷社は、なぜ登山道整備にお金を出しているのか?」(株)山と渓谷社、(公財)日本自然保護協会 神谷有二
「 大雪山国立公園における登山道管理水準と協働型管理 」北海道大学大学院 農学研究院 愛甲哲也

※講演者、題目は変更となる場合があります。予めご了承ください。

日英同時通訳

お問い合せ/申し込み先
山梨県富士山科学研究所国際シンポジウム2014 「自然公園としての富士山-6」 実行委員会事務局
TEL:0555-72-6201 FAX:0555-72-6204 E-mail:horiuchi-m@mfri.pref.yamanashi.jp


2015年1月30日金曜日

「第1回自然保護地域管理シンポジウム〜自然保護地域で地域を元気に」

「第1回自然保護地域管理シンポジウム〜自然保護地域で地域を元気に」開催概要

1)目的: 国立公園をはじめとする自然保護地域は,多様な自然生態系の保護だけではなく,そこを取り巻く地域に対して様々な社会的・経済的影響を及ぼすことを通じて、持続的な地域社会を構築する核としても機能することが求められています。そのためには,地域における観光や自然保護の役割を再確認し,関係する行政機関,地域で活動するNGO・NPO、地域に居住し・働き・学ぶ人々の協働によって自然保護地域を管理することが必要となっています。
 本シンポジウムでは,協働による自然保護地域の管理に取り組んでいる先進地域の事例報告をいただき,今後の多様な関係者の協働・合意形成のあり方とそこでの地域に根ざした組織・仕組みの課題について議論をしていきたいと考えています。なお,このシンポジウムは,環境省の環境研究総合推進費により,「国民との科学・技術対話」として公開で行います。

2)主催:環境省環境研究総合推進費「持続的地域社会構築の核としての自然保護地域の評価・計画・管理・合意形成手法の開発」(研究代表者:土屋俊幸(東京農工大学))
3)協賛:林業経済学会(第34回研究会Box)
4)後援:世界保護地域委員会日本委員会、自然公園研究会

5)会場       東京農工大学府中キャンパス 第1講義棟2階24番教室
6)日程       2015年2月21日(土)10:00~15:00
7)プログラム 総合司会 岩手大学農学部 准教授   山本清龍
  開催挨拶 東京農工大学大学院農学研究院 教授   土屋俊幸
  報告1「環白山保護利用管理協会の活動の経緯と現状」
       環白山保護利用管理協会    事務局長 島 由治
  報告2「綾ユネスコ・エコパークの官民協働の取り組み」
       綾町    エコパークまちづくり推進監 石田達也
  報告3「マレーシア・サバ州の国立公園管理運営における協働」
       国際教養大学         教授   熊谷嘉隆
  総合討論「自然保護地域における協働のあり方」 司会:土屋俊幸
  登壇者 環白山保護利用管理協会           事務局長  島 由治
      綾町   エコパークまちづくり推進監  石田達也
      国際教養大学                             教授    熊谷嘉隆
      公益財団法人日本交通公社         理事・部長 寺崎竜雄
     閉会挨拶  環境省国立公園課             課長補佐  長田 啓

8)参加費・申し込み         無料です。事前の申し込みも不要です。直接会場へお越し下さい。
9)昼食について   大学キャンパス内の食堂は営業しておりません。最寄りのコンビニエンスストア、飲食店を利用されるか、あらかじめご準備下さい。

問合せ先     東京農工大学大学院農学研究院 土屋俊幸
〒183-0054 東京都府中市幸町3-5-8 電話:(042)367-5743 E-mail: np4_1407@cc.tuat.ac.jp

(農工大府中キャンパスへのアクセス)
http://www.tuat.ac.jp/access/